実践株式研究所

株仙の株式講座 第１２回

第１１回で述べたが決済期にズレが生じるので株価の変動があれば、思惑が外れるとお考えの方もおられるでしょう。
目的は損金を出す為であったので、損金決済の時点でクロス売買（信用売りの決済なら買い返済と新規売り建てを同時に行う事）を行えば、何ら問題はありません。

そして年を越してから両建ての決済をすれば良い。
この手法の問題点は信用取引の経費を払ってまで節税するだけの価値がある額なのか？

もう一点は逆日歩が付きそうな銘柄では行わない事です。
リスキーな信用取引でも使い方に因っては利用出来るし、しなければ損と云えるかも知れません。

間違っても空売りや買い建てのみの一方通行はしない方が賢明です。

株仙の株式講座 第１１回

第７回で説明した以外としては税金対策で信用取引の利用価値があります。
株式を売却した段階で益金に対して課税されます。

然しながら売却すれば損金が発生する株を保有している場合は、評価損のある株を益金に見合う損金分の株式を売却すれば良い訳です。
その段階で一旦売却した株式を買い戻せば今まで通り保有しているのと同じ訳です。
もし、所有株に評価損が無いか、所有株が無い場合は年内に決済する見込みで両建て（信用買いと信用売りを同時にする事・・・俗にパッチと云います。）をします。

資金があれば買いを現物にすれば金利分が助かります。
両建ては買った時点よりも株価が動けばどちらか一方が儲けで他方が損をします。
損金のある方のみ年内に決済すれば帳簿上、儲けは無いという事で節税になります。

もしも、売り建てで損金なら買い建てを現引きすれば良いでしょう。
現引きする資金が無いなら年を越してから売却すれば良いでしょう。
http://www.tabisland.ne.jp/explain/kakutei5/kak5_82.htm

株仙の株式講座 第１０回

世の中の人々は金融資産に関しては常にリスクがあり、少しでもリスクを回避する手段を求めているのではないかと思います。
ご存知の通り預貯金の利息など無いに等しいではありませんか。
http://allabout.co.jp/finance/bank/closeup/CU20020818J/index.htm

仮に現金が保証されていても物価上昇にスライドしませんから実質目減りしており、ある意味ではリスクがある訳です。

金融商品で最もハイリスクなのが信用取引です。
ここでは株式に於ける信用取引に限定します。
皆さんは買い銘柄の推奨をご覧になったことがお在りだと思いますが、売り銘柄の推奨は如何でしょうか？
皆無でないとしても殆ど見かけないと思います。

実際に於いて保証金の約３倍もの資金で売買出来る訳ですから儲けも多いが損も多くなります。
それほど恐ろしくリスキーな売買なのです。
何が恐ろしいかと申しますと先ず、精神的な苦痛から端発して最悪の場合、投資額以上の損金が発生します。
余程資金力があり、度胸の据わった人で無ければ手を出さない方が賢明です。

株仙の株式講座 第９回

信用取引に関する知識は下記のアドレスから容易に得る事が出来ます。
然しながら裏話の入手は難しいのではないかと思います。
何故なら営業なら兎も角、何の儲けにもならない事を本音で教えてくれるサイトは無いと思います。

殊に信用取引となると現物取引とは異なり知識だけでは処理しきれないリスクが伴いますので、実践としての活用術は教えないのが一般的です。
ならば何故、此処で採り上げたかと申しますと株式市場のメカニズムを知る上で重要なファクターであると考えているからです。
今回は基礎知識を知る為に下記のアドレスで学んで下さい。
http://exnweb.com/
第１０回で補足します。

株仙の株式講座 第８回

前回の配当金の処理についての説明です。

現物株に於ける配当金１６８０００の２０％を差し引いた１３４４００円が手元に届きます。
一方信用売りで払わなければならない金額は１６８０００円（注意・・・この場合２０％は差し引かない）です。

９月期であれば何の問題も無かった取引も３月期では発生しますので、支払いの差額と優待券を獲得する価値との比較を
投資家の皆さんがしなければなりません。
勿論この取引に於いて株価変動に因るリスクは無いと申し上げておきます。

次回はこれ以外の信用取引の利用法について学習しましょう。
※　（注意）信用取引では約定代金に対して金利がかかります。
上記の配当に対する税金は無配であれば問題はありません

株仙の株式講座 第７回

東京急行電鉄(株)の株価が仮に８００円であるとしますと、優待パス1枚および電車全線優待乗車券30枚の株主優待を得るには２８０００株を持たなければなりませんので、８００円×２８０００株＝２２４０００００円が必要となります。
この銘柄の権利確定月日は３月末、９月末の４営業日前となりますので更にその前日に同時売買を行います。

詳しく説明をしますので間違わない様に行って下さい。寄り付き前に成り行きの現物買いで２８０００株、信用売り立て成り行きで２８０００株を建てます。これに因り寄り付いた値で売買が成立します。
例えば８１０円で寄り付いたならば現物、信用共に８１０円で約定したことになります。
そして翌日が権利配当落ちになりますので同じく寄り付き前に前日の決済、つまり現物を成り行き売り、信用建てを買い決済します。
これで株主優待権利を全て獲得した事になり、３ヶ月以内に権利が手元に届きます。

この取引に於いて付け加えなければならない事項がありますのでご了承下さい。
この銘柄は９月期には中間配当がありませんので配当金の決済は必要ありませんが、３月期にこの取引を行った場合は配当金がつきます。
この続きは第８回で説明致します。
（注）分からない用語があれば株式用語辞典

株仙の株式講座 第６回

一口に株主優待と申しましても株主としての権利を獲得するにあたって、かなりの資金を要する銘柄もあります。
例えばこんな会社の優待権利を得るには表の様な最低金額を要します。

手元資金はあり権利は欲しいがリスクを考えればどうしても手が出せないと思っている方には非常に良いお話があります。
証券会社の手数料と信用取引の諸経費を合計して３０００円位かかりますので、それ以上の優待を受ける価値のある場合にのみ使われては如何でしょうか？

具体的に東京急行電鉄(株)を取り上げて説明してみましょう。
電車全線優待パス1枚および電車全線優待乗車券30枚の株主優待を受けるには28,000株を必要とします。
つまり株価×２８０００株の金額が要る訳です。
この優待をノンリスクで獲得するのです。

続きは次回の掲載で説明します。

株仙の株式講座 第５回

信用取引の活用と株主優待についてお話します。

信用取引の利点とリスクについてですが利点では少ない資金で約３倍もの融資を受け、株式が購入出来る魅力があります。
便利である反面それなりのリスクもあります。
当然の事ながら融資を受けて取引を行う訳ですから融資額に対して金利と諸経費がかかります。

買ってから短期間で株価の値上がりがあれば問題はありませんが、逆に下がった場合、株価の値下がりに金利及び諸経費が上乗せされる為、重荷になります。従って長期に亘っての保有に向かず、投機的なものになってしまいます。
この制度を利用される方は信用取引ガイドをよく読み、株式売買のしくみをよく理解した上で行って下さい。

次に株主優待についてですが、健全な投資を心掛ける投資家にとって楽しみの一つと云えましょう。
一般的には企業の決算時の株主名簿に記載された株主に送られるささやかなプレゼントと思えば良いでしょう。
企業によって内容はまちまちですが価値あるものも多いです。

信用取引と株主優待をどういう関係で取り上げたかを次回の掲載で説明します。

株仙の株式講座 第４回

第３回では口座開設について述べましたのでいよいよ株取引の開始となります。
然しその前にネット取引がはじめての方には必ずシミュレーションを行って頂きたいのです。

株式の売買入力の流れを理解すると共に慣れることです。
そして如何なる時も冷静沈着に誤発注の無い様に気をつけて下さい。

誤発注をされ売買成立した場合、取り消しは出来ませんのでくれぐれも注意して下さい。
決してシミュレーションだからとの甘えは捨てて真剣に取り組んで下さい。

当座は売買の流れを理解するだけに留め、手法などの堅苦しい枠に捉われず操作法がマスター出来れば上出来と思って下さい。
次回は信用取引の活用と株主優待について掲載します。

株仙の株式講座 第3回

今回は株取引についてですが原則的には現物取引を中心に話ます。
これから株式投資をなさる方は先ずこんな事を心がけて証券会社を選んで下さい。

手数料が安いことに越したことはありませんが、参考資料が十分に活用できるものを提供している証券会社を選らぶことが大切な要素となります。
株価の動きに合わせてライブでチャートが更新されるソフトを顧客に無料で提供している証券会社もあります。
タイムリーな世界ですから如何に早くあらゆるニュースを知らせてくれるかが手数料以上に大切な事なのです。

株式取引を開始する前に数社の口座開設の資料請求をされて検討された方が良いと思います。
書類の書き込みで解らない所は証券会社に必ず尋ねて下さい。
後でそんなはずではなかったと成りかねません。

現物取引では口座開設は無料ですが信用取引口座開設では有料であるのが一般的（４０００円収入印紙）です。
一部無料の証券会社もあります。
有料の場合でも信用取引が一定期間なければ閉鎖されるのかどうかを確認しておいて下さい。

兎に角、確認しないで宣伝文句を勝手に解釈して事を進めないで下さい。
次回は株取引の流れその２について掲載します。