東京急行電鉄(株)の株価が仮に800円であるとしますと、優待パス1枚および電車全線優待乗車券30枚の株主優待を得るには28000株を持たなければなりませんので、800円×28000株=22400000円が必要となります。
この銘柄の権利確定月日は3月末、9月末の4営業日前となりますので更にその前日に同時売買を行います。
詳しく説明をしますので間違わない様に行って下さい。寄り付き前に成り行きの現物買いで28000株、信用売り立て成り行きで28000株を建てます。これに因り寄り付いた値で売買が成立します。
例えば810円で寄り付いたならば現物、信用共に810円で約定したことになります。
そして翌日が権利配当落ちになりますので同じく寄り付き前に前日の決済、つまり現物を成り行き売り、信用建てを買い決済します。
これで株主優待権利を全て獲得した事になり、3ヶ月以内に権利が手元に届きます。
この取引に於いて付け加えなければならない事項がありますのでご了承下さい。
この銘柄は9月期には中間配当がありませんので配当金の決済は必要ありませんが、3月期にこの取引を行った場合は配当金がつきます。
この続きは第8回で説明致します。
(注)分からない用語があれば株式用語辞典