今回の下げのきっかけはサブプライムローン問題が原因と云われているが専門家の中でも株式投資に精通しているアナリストはどんなに悪い材料でも投資マインドが回復に向かうならばそれだけ悪材料を織り込むのが早くなるという。
私も同感である。
考えて見るならば未だに不思議で理解できない事柄がいくつかある。
私は参議院選挙の結果は株式相場には既に織り込まれたと解釈している。
その証拠に選挙後の相場展開には然程影響は出なかった。
問題は安倍総理が続投表明してからである。
私はこのサイトで何度も続投に関する警告を発してきた。
私の相場見通しが偶然に世論と一致した見解となった。
最悪のシナリオになるとも公言した。
どうであろうか?
私の意見に反論もあろうが代弁して答えるならば、では次期総理には誰が相応しいか?
仮に総理が代わっても何ら政治は変わらないと思うかも知れない。
私の相場に対する持論はマインドこそがすべてと申し上げて来た。
次期総理が誰であるかの次元ではない。
恐らく大方の投資家は相場の下げ止まりを期待しているであろう。
その最中に続投なんぞの発言は私たち投資家には全く無能なリーダであるとしか見えない。
選挙で大敗時、引き下がれば安倍総理に同情が集まり花道となると申し上げた。
今となっては日本の将来は絶望である。
数年前の暗黒の日本経済から国民の血税を使い漸く希望を繋いだ。
何とかしなくては逆戻りだけでは済まない。
2003年4月から上向いた相場の先導役である外国人投資家の本格的売りが集中したならば相場がどうなるかは明白である。
事態次第では市場閉鎖をしなければ混乱は避けられないであろう。
安倍総理は退陣はいつでも出来る。
政策の実現に向けて頑張るという。
もっとも結構な所信である。
然し現状で必要な事が何かを分からない内閣にこの先何が任せられるであろうか?
日銀福井総裁を辞職させるどころかサポートした事などは国民の信頼を含め公正さを裏切った。
政策よりもマインドを優先させなくてはいけない。