皆さんは為替が円安方向にある事をどうお考えですか?
通貨価値だけなら国力を表すものですから日本の弱さとなり良くはありません。
然し輸出のウェートが高い産業には追い風であり企業業績が改善されます。
では何故、日本の企業にとって都合が良いことが起こるのでしょうか?
米国やユーロ圏の資本には円安は好都合です。
金利格差を狙った円キャリートレードを始め外国資金の日本への流入は日本にとって脅威である。
M&Aがその証明ではないか。
トヨタと松下の業務提携は企業防衛のクサビでもある。
証券市場の28%もの株式保有はもはや経済の植民地化と云っても過言ではない。
日本の投資家は塩漬け株の回復に目覚めてヤレヤレの売りを出している。
法人筋も警戒感を強めて売っている。
外国人投資家の一手買いだ!
円安の環境で嬉しい悲鳴を上げているのは外国人投資家に他ならない。
株式を吊り上げて売却すれば、円高が再び利益を生む。こんな美味しい話が何処にあるだろうか?勿論、下げ相場も外人主導で儲けます。
UP&DOWNは相場には付き物。
彼らにとっては日本市場は思いのままになる最高の市場に映っている。
参議院選挙ですか?
彼らは資本主義経済が保たれる限り何も心配などしていない。
むしろ頼りない政府は好都合だ。
こんな地合に外人が押し目を買いあさっている事からもお分かり頂けるであろう。
皆さんは裏づけのある企業の押し目を拾っておけば問題はない。
そんな意味では日本市場の相場は第一タームの仕上げ段階が始まったと考えても良かろう。
バブル時の高値は数年以内にはクリアーすると見ている。
それ以前に皆さんの大切な虎の子を護らなければなりません。
銀行預金でノンリスクなんて云っている場合ではありません。
貨幣価値が低下するのは最大のリスクである事を忘れてはいけない。
大衆投資家は結局、最終ラウンドで買い方に回り外国人投資家の売却の尻拭いをする羽目になる。
これがシナリオです。